神奈川で生まれ育った彼女だったら、こちらの地方より芸能界の情報もテレビチャンネルも確実に多いはず。それなのになんでサッコを知らないの!ピンクレディの年齢はサッコよりひとつ上だったはず。デビューは1976年という。サッコより2年後だからそれほど大きく時期がずれていたわけでもないと思うのだが、Mさんにすると小学校時代ほとんどリアルタイムでピンクレディを見て育った年代なのだろう。でもそうか!情報量が多いという事はそれだけ歌手や歌番組を見る機会が多かったという事かもしれない。見る、聞く、友達などとの情報交換などが多ければ多いほどほんとに好きなタレントや、突出して人気があるタレントでなければ覚えていないという事も考えられる。芸能界ってやはり想像以上に厳しい世界なんだなぁとMさんを見てある意味で考えさせられた。我が地方でやっていたテレビのオーディション番組といえば、スタ誕と、五木ひろしさんや八代亜紀さんなどを輩出した10週連続で勝ち抜けば歌手になれるという昔見た番組くらいであとはほとんど覚えがない。というより皆無に等しかった。ピンクレディの実際の活動時期は1976年~1981年。私が中学生から高校卒業後までの頃だ。当時ピンクレディを真似て、振りをつけてペアで皆の前で踊った子がどこのクラスでも必ず何人かはいたものだ。そのMさんと私の年齢差は6歳しか違わない。私と同じくらいの感覚で歌手の名前や曲目も知ってると思っていた。しかし、こんなにも開きがあったのか・・・たかが6つ、されど6つなのである。ちょっとがっくりきた私だったがこのまま黙っているわけにはいかない。いろんな年代の人に知ってもらいたい!そう思い、「今度○○テレビで○時から徳光、コロッケの・・が○時からあるから、その中で伊藤咲子が出るから見てね」と、お願いして、いや、なかば強引に頼んで番組を見るよう言っておいた。M「わかった。じゃその時間見ておくね“伊東美咲を”」冗談で言ってるようでもなく天然で言うMさん。私「ちょっと、Mさん!美咲じゃないよ、咲子だよ。美咲っていったらエルメスじゃん、電車男のエルメスでも危険なあねきのキャバクラ嬢でもないからね」こう言った私だがMさんのボケぶりには正直いって疲れがでた。そして次のスクールの日。私「ねぇテレビ見てくれた!?」M「うん、」私「どうだった?うまかったでしょ?」M「そうねぇ歌はうまかったね!でもやっぱり見た事ない人だった・・」私「これからも彼女がテレビに出たらまたみてね!でも美咲じゃなくて伊藤咲子だからね。ちゃんと覚えてね」Mさんのまたも釈然としない言葉に念を押して言った。
Mさんでなくてもサッコを知らない年代の方達には新曲を聴くような気持ちで新しいファン獲得に繋がってほしいと切に願っている。そんな世代の人間が彼女を見て、歌を聞いてその素晴らしさを見いだしてくれればこんなに嬉しい事はない。