彼女は私たちの元へ近づいてきて、ぴたりと立ち止まった。最初、何からしゃべったかその一瞬、頭が真っ白になって、もう全然覚えてないのだが、彼女から気さくに話しかけてくださって和やかなムードになった。隣のソファに腰掛けていた母を紹介したら、にっこりと
微笑み、話しかけてくださった。‘だべ’なんて言葉聞かないでしょ?と母。ご自分の故郷は山形なのでよくわかりますよ。などと談笑し、本当に人を分け隔てなく、偉ぶるところがなく、気さくなお人柄を感じさせた。Momoちゃんや、母の携帯電話にまでサインしていただき恐縮しきりだ。他愛も無い雑談をし、サッコには失礼だが芸能人と話してるというかんじがしない気がしてきた。おそらく一般人として過ごした期間も長かっただけに、普通の人らしく、相手の心を汲みとりながらする話術は自然に身についているのかもしれない。僅かな手土産を渡し、「私たちも駅まで行きます。しつこくてすみません」と言い、Momoちゃん夫婦と新花巻駅へ向かった。
駅には他の出場歌手の方達も、一緒に同じバスで降車していた。私から、「こちらでは、冷麺とかじゃーじゃー麺は召し上がりましたか」と聞いてみた。サッコ「ううん、食べてない」渡辺Mさん「食べましたよ」サッコ「え~いいなぁ」というような会話。なんでもMさんとは食事が別々だったようで、ホテルの豪華な食事をひとつひとつ並べて言っていた。私にしては羨ましいごちそうなのだが、麺類に目が無いサッコはよほど冷麺が食べたかったらしく、駅のホームにいてもしきりに悔しがるそぶりで何度も冷麺の話題を持ち出していた。今、駅の立ち食いそばで、他の歌手の皆さんは食べていらっしゃるとの事。ご飯ばかり(豪華なお料理)でかえってそばなどを食べたくなったらしい事などをサッコご本人や、事務所の方達が話するのを聞いていた。そんなところへ黛ジュンさんが、こちらへ向かって歩いていらっしゃった。私の前を通り、そこでなぜか私の右隣へ立ち止まった。なんか空気が違った。芸能人オーラが漂ってくる。左にサッコ、右にジュンさん。二人に挟まれた形になり、どぎまぎしてしまった。その後、五月さん、菅原さんと次々と現れて、自分が場違いの場所にいるような気がした。Momoちゃんはずっと左側の旦那様のところへ駆け寄って何か話していた。私も一瞬、Momoちゃんの所へ行こうと思ったが、ただでさえ田舎で見る事がない芸能人なのでこんな機会はめったにないと思い、何もなければここに居てみようと思い、静かに騒ぎ立てぬよう皆さんの近距離でじっとしていた。ご三人は互いに写真を撮
りあったりして雑談していらした。その後数分が過ぎた。もうすぐ新幹線の到着時刻だ。最後に何か話してみようと思い、山形の‘河島屋’さんのラーメンを食べた話をしたら、彼
女ものってくれて、「美味しかったでしょ。ほんとに!」私「えぇ、あの麺が少し違いますね。中太でするするっと入って、そ、それとスープが・・」少し時間がなかったので、私もどもりながらしゃべってしまった。そこで新幹線到着。(もうちょっと、ラーメンの話がしたかったな・・)するとサッコ自ら手を差し伸べ握手をしていただいた。「ありがとう」私「12月行ければ行きます」とはっきりしない言葉だったが、彼女は「待ってるから」私「お願いします」サッコ笑顔で新幹線に乗り込み、席についてからも私たちに手を振り微笑んでくれた。東京行き新幹線は、予定通り出発した。心に爽やかな秋風が吹いてくるようだった。
※当日いただいたサインとJR東日本の折込チラシです。もう1枚頂いたサインは時期がきたら公開します。さて、どんなサインなのでしょうか?(笑)


