vol.72 今夜はちょっといい気分

Photo_197Photo_198サッコ彩図掲示板でも幾度となく騒いでいるので私KAZUKOがサッコソングのみならず宇宙中で最も愛情を注いでいる楽曲が今回のタイトル曲であることはもう皆さんご存知のことだと思います。そしてYoshiさんにねだってアレンジしていただいたことも。ボサノバ、エレピ、ギター、ジャズの4作もアレンジしてくださり、もちろん今もですがかけまくっています。この楽曲はサッコの6枚目(除:ベスト盤/含:ライブ盤)のアルバム「おるごおる」のB面の1曲目として収録されています。13枚目のシングル『寒い夏』/『夢ごこち』、アルバム「おるごおる」、続く14枚目のシングル『つぶやきあつめ』/『さんびょうし』全12曲は作曲:和泉常寛、作詞:中里綴のコンビで1978年20歳を迎えたサッコが歌った曲です。

Photo_199サッコ彩図ディスコグラフティーで現在発売日が曖昧なのは『愛人芝居』のみとなりましたが、この「おるごおる」も最初は不明でした。しかしながら丹念に昔の記事を追っていくと7月5日と判明。と同時に私がこの『今夜はちょっといい気分』にずっと真夏の夜のハイウェイと季節感を持ち続けていた理由も解けました。この記事タイトル<おるごおるガール伊藤咲子>はもちろんこのアルバムタイトルからつけられたものです。-新アルバム「おるごおる」で『今夜はちょっといい気分…』などと歌う20歳のサッコ 今が大人の変身の時だ-の一節も書かれています。

「おるごおる」には私にとってはの思い出があります。それはいつも悲しい出来事と背中合わせで思い出さなければならないのですが。そう言いつつ記憶も実に曖昧で、場所は間違いなくサッコちゃんの恵比寿のお店でしたが、時期は中里綴さんの悲しい出来事が88年の春のことなのでその頃のはず。しかしながら記憶としてはもう少し後だったような気がしてなりません。私はカウンターの端の席に座っていてカウンターの向こうでサッコちゃんは色々と準備をしていました。短い沈黙の後私がサッコちゃんに「ねぇサッコちゃん…」と声をかけると、振り向きながら「そうなの。私もびっくりしちゃった…」とサッコちゃんが言いました。ちょうどワイドショー等でかなりニュースになっていたのでそれだけで私の言いたいことはサッコちゃんに伝わりました。それから「おるごおる」の話になり、それまで守ってきたサッコちゃんの楽曲はどの曲も同じくらい好きで順位は決めないという主義が崩れてしまい、とうとうサッコちゃんに「おるごおる」がお気に入りのアルバムで『今夜はちょっといい気分』が特に大好きな歌なんだと言ってしまったのです。するとサッコちゃんは少し遠くを見つめたような瞳でうなずいて「あの歌は自分でもとってもじょうずに歌えたと思うわ」としみじみした感じでぽつりと言いました。それがとても印象的でその場面は今でも鮮明に瞼の裏に焼きついています。

パーティで飲んだ甘いシャンペンが今頃まわりはじめたわ お願いそんなに覗きこまないで…  私が高校1年生15歳の夏から28年来の愛聴盤です。まだ聴いたことのないという方は是非聴いてくださいね。

Photo_200歌詞カードには<今回初めて伊藤咲子さんのアルバム製作スタッフの一員に加えていただきました。そこで咲子さんを少女でもなく乙女でもなく一人の女性として見つめました。“素敵な女”になってほしい…  恋をして、想い、ときめき、笑い、悩みそして別れに涙を流してもそこから更に大きく美しく成長してほしい。私自身の願いと或る部分重ね合わせて詞を書き続けました。レコーディングに立ち会ってきて歌に限らずすべてに対して“彼女燃えてるナ”という感を強くしました。素顔の咲子さんにふれたのは初めてですがとても綺麗になってるし20才になったということで精神的にもひとつの大きな区切りを彼女自身つけているように思います。こんなことは私が文字で書き綴るより皆様が『寒い夏』に針を落とされた瞬間(とき)から感じてくださることでしょう。可愛いアイドルから大人のシンガーへの転換は難しいとよく言われますが咲子さんは今がちょうどその時期ではないかと思います。歌の上手さでは定評のある彼女のこと『ペガサス』など難しい曲も見事に歌いこなしてくれました。この若さでこれだけのスケールの大きな曲に負けない声量、情感を備えている歌手はそれこそ咲子さんの右に出る人はいないとすら思います。歌い方もずいぶん変わりました。『夢ごこち』前半では囁くように甘く、『今夜はちょっといい気分』ではボサノバのリズムに軽やかに乗って、『筋書き』とか『つぶやきあつめ』ではビブラートを抑え平気な風を装う女の哀しさを表現してくれました。デビュー当時から今日まで咲子さんを育てていらっしゃる渋谷森久プロデューサーはじめスタッフの方々のこのアルバムにかける情熱をひしひしと感じながら私も燃えて書きました。勿論詞だけでは歌は成り立ちません。全編素敵な曲をつけてアレンジしてくれた和泉常寛さんも同じ心境だと思います。さてレコード針が進んでいくうちに新しい咲子さんと出逢っていただけたでしょうか?歌手としてそして女としてこれからますます磨きぬかれて華やかに羽ばたかれることを咲子さんに期待して、私はここでペンを置きます。 中里 綴>とメッセージが載っています。

Yoshiさん、あ・り・が・と・う≧∇≦

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