私が生まれて初めて自分で買ったレコードは、♪ひまわり娘♪ でした。そのシングルレコードを紛失してしまったので、以前に掲示板にも少し書いたことがありますが、あらためてその想い出を振り返りたいと思います。実際には部分的にしか記憶してませんが、それをつないでみます。
私が ♪ひまわり娘♪ を初めて聴いたのは『スター誕生』のデビューコーナーで伊藤咲子ちゃんが歌ったときです。これが今ここに至る全ての始まりでした。そのとき私は中学2年生。それまでに好きだった歌手といえば、藍美代子さん、麻丘めぐみさん、あべ静江さん、(桜田淳子さんもわりと好きだったかもしれません)でした。でも、伊藤咲子ちゃんと ♪ひまわり娘♪ は、それまでの誰とも違った気持ちを呼び起こしてくれました。まさに ☆感電!!☆ したと言ってもよいでしょう。それには、私自身の年齢とかそのときの心境などが微妙に影響を与えていたのかも知れません。また、レコードを購入したのは、その少し前に我が家にステレオがやってきたことも関係があったでしょう。
既に私の記憶には残っていないのですが、『スター誕生』のデビューコーナーということは実際のデビューよりも、すなわち ♪ひまわり娘♪ のレコード発売日よりも、早かったということなのでしょうか? ということだとすれば、私はその発売日を心待ちにしていたのだろうと思います。(なぜかそれも覚えていません) もしそうでなければ、この後の話はすべて(ではないにしても)違っていることになります。。。
さて、その発売日1974年4月20日は土曜日でした。当時の学校は土曜日は休みではなく半ドンだったので、その日の午後にバスで呉市街のレコード屋さんへ出かけたのではないかと思います。正直これも実際に記憶しているわけではありません。もしかすると翌日の日曜日まで待ったのかも知れませんが、私の性格からすると待ちきれなかったはず、だと思います。
私が行ったのは、「銀座デパート」というまさに田舎にあるデパートの典型のような名前のデパートの中にあるレコード屋さんでした。なぜこの店を選んだのか?もまったく記憶していません。ちなみに店の名前も?です。この時私は初めて、しかも一人で、レコード屋さんに入ったわけで、店に入って立ち往生しました。今のようにCDであれば、棚にずらっと並んでいるので、ざっと眺めるだけで手に取らなくても誰のどんな曲があるのかがわかりますが、昔のレコードは深い棚の中に薄っぺらなレコードが立てて入れてあったので、一枚ずつ取り出してみないと何が入っているのがわかりませんでした。恥ずかしがりやで引っ込み思案の(?)私としては、店員さんにじっと見つめられているようで、棚の中のレコードに触れることができないまましばらく店の中を歩き回っていました。何分くらいそうしていたかは覚えていませんが、かなり長い時間どうしたらよいか迷っていたと思います。とはいっても、いつまでもそうしているわけにもいかないので、やっとの思いで ♪ひまわり娘♪ のレコードを探し、手に取りました。こうなれば「こっちのもん」です。ちゃんとレジへ持っていって支払いを済ませ(たはずです)、中を見ることとレコードに針を落とすことに胸を膨らませてバスで家へ帰りました。
う~ん、さながら「はじめてのおつかい」です。とても中学2年生とは思えません。ウブな田舎の少年でした。
家に帰ってステレオの前に座った私は袋からレコードを取り出し・・・さて、まず先にレコードに針を落としたのか? いや多分、先ににジャケットの中を読んだ、だろうと思います。(電気製品を買うとまず取説を読む人なので。。。 そして楽しみは後に残す人なので。。。)
ちょっと小首をかしげている写真が桜田淳子さんに似ているなあと思った記憶があります。でも今は手元にないので、実際にそんな写真だったかどうか確かめることもできません(T_T) プロフィール欄も読みました。そうか山形県出身なのか?と。。。信じました。(疑うはずもないですよね)
レコードに針を落として初めて聴いたときの気持ちは、残念ながらこれも覚えていません。(これが悔しい) が、♪オレンジの涙♪ を聴いたときには、やっぱりA面の曲はB面とは違うもんだなあ、と思いました。(ちょっと微妙)
そんな想い出のレコードも今は(多分)遠い北海道の新冠の空の下、レ・コード館で大切に保管されていることだろうと思います。さようなら私の想い出・・・ 今を生きよう!!
==== 完 ====
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