女の歌

最近のトラックバック

website

Powered by Six Apart

ディスコグラフィー(アルバム)

  • <small>木枯しの二人 伊藤咲子  歌謡デラックス</small>
    アルバムのディスコグラフィー。すべてサッコ本人のコメント付きです。

<big><b>ディスコグラフィー(シングル)</b></big>

  • <small>(番外)セブンイレブンファミリーソング「友達になろう」(非売品)</small>
    シングルのディスコグラフィー。すべてサッコ本人のコメント付きです。

« マイベストソング② <恋人>Ⅷ 沸いてきた思い | メイン | マイベストソング② <恋人>Ⅹ完結編 それぞれの道へ »

マイベストソング② <恋人>Ⅸ はじめての口づけ

朝倉から電話がきたのはそれから数日後だった。今度の日曜日、よかったら食事でもしようという事だった。

待ち合わせの場所にあらわれた朝倉は白いTシャツに、上はブルーとイエローの格子のシャツ、下はジーンズを穿いてきた。いつも薄汚れた運動着、それもあの黄色いラガーシャツを着ることが多い朝倉の私服は若者らしく清々しかった。一方、薄いピンク色のブラウス、無地でベージュのフリルのスカートを穿いた愛子の服装は朝倉の気持ちを高揚させた。

イタリアンレストランでランチをした二人は互いに部活の事を中心に話し合った。
愛子「私、大学は美大を受けようと思ってたんですが、もうひとつ候補を見つけたんです。」
朝倉「ほう、それはどこに?」
愛子「実は、朝倉さんと同じ大学へ」
朝倉「えっそれは嬉しいけど、よく考えてからにしてくれよ」
愛子「ええ、でもこないだの試合がとても雰囲気良かったから」
朝倉「でもそれは君の将来にも関わってくるわけだし、雰囲気だけで決めるのはちょっとな・・」
愛子「いえ、雰囲気だけじゃなくてあの・・」
朝倉「・・?」
愛子「いいんです。この話はまた・・」

話を途中までして食事を終えた二人は歩いて5~7分ほどの河川敷内にあるT公園に辿り着いた。

朝倉が話しかけてきた。
朝倉「さっきの話なんだけどさ」
愛子「はい」
朝倉「もしかしてそれって俺の・・」
愛子「実はそうです。私、朝倉さんの事・・朝倉さんのそばにいたいんです。」
朝倉「・・・俺のそばに、俺のために・・本当か?」

真っ直ぐに愛子の目を見つめる朝倉。こくりと頷きゆっくりと彼を見つめ返す愛子の眼差し。お互いの視線が絡み合い、浅黒く日に焼けた朝倉の顔が白く透き通った愛子の顔に近づいてきた。そして遂に愛子の唇を朝倉の唇が捕らえた。動揺しながらも目を開けたまま愛子は彼を受け入れた。愛子の肩に朝倉の両手がかけられた。そしてゆっくりと瞼を閉じながら彼女は生まれて初めての口づけを交した。

公園の片隅で二人の影が重なりあった。昼下がりの柔らかい日差しが若い二人を優しく包んでいた。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.dcnblog.jp/t/trackback/104681/6839594

マイベストソング② <恋人>Ⅸ はじめての口づけを参照しているブログ:

コメント

うおお(@@)ノ
ついに青い麦モード全開に。。。
もう余計な言葉はいりませんね。二人の世界を
満喫ですね。若いってすばらしいなあ~(^^)
◎雪中ラグビー(笑)
楽しそうですね、練習というよりも遊びになりませんでしたか?しかしグラウンドにそんな雪が積もると、ノックも出来ませんよね。

なおとさん

青い麦モード全開どころかこれからもっと際どい表現になる予定でしたが、このブログの質には似つかわしくないと思い、詳しい描写はここまでとする事に決めました。

これでストーリーを完了しようかとも思いましたが、これでは全体像が半端だし、恋人という題材にしては物足りないのでここから先の概要はあらすじで書きたいと思います。

次回から載せますのでお待ちくださいね☆

※このような私の未熟な創造ストーリーでも、細かい描写をお読みになりたい方はメールを頂ければ
お送りしたいと思いますのでどうぞ遠慮なく申し上げてください。

なおとさん

雪中ラグビーは、練習よりも楽しいものでした☆
ズボッ、ズボッと雪にぬかりながらキャーキャーやってました。

なんと雪が積もってもある程度雪が固まっていればノックはやってましたよ。それが結構足腰の訓練になるんです。ああ、懐かし~い

こんばんは。メルアド付けておきました。確認できましたでしょうか?
◎かなみさんは文才があるのですね。今後の展開が楽しみなのでストーリーの詳細教えてくださいませ。
◎嗚呼~もう首都圏は雪無しで終わりそうな予感。
めでたくもありめでたくもなし?

なおとさん

アドレス届きました。
先ほど続きを送りました。
ちょっと際どかったでしょうか!?(笑)
こちらでのあらすじは後日載せたいと思います。

こちらでは今さらながら雪が降ってきました。
全くなんて気候なんでしょう!o(*≧д≦)o″

コメントを投稿