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2006年9月 4日 (月)

vol.72 今夜はちょっといい気分

Photo_197Photo_198サッコ彩図掲示板でも幾度となく騒いでいるので私KAZUKOがサッコソングのみならず宇宙中で最も愛情を注いでいる楽曲が今回のタイトル曲であることはもう皆さんご存知のことだと思います。そしてYoshiさんにねだってアレンジしていただいたことも。ボサノバ、エレピ、ギター、ジャズの4作もアレンジしてくださり、もちろん今もですがかけまくっています。この楽曲はサッコの6枚目(除:ベスト盤/含:ライブ盤)のアルバム「おるごおる」のB面の1曲目として収録されています。13枚目のシングル『寒い夏』/『夢ごこち』、アルバム「おるごおる」、続く14枚目のシングル『つぶやきあつめ』/『さんびょうし』全12曲は作曲:和泉常寛、作詞:中里綴のコンビで1978年20歳を迎えたサッコが歌った曲です。

Photo_199サッコ彩図ディスコグラフティーで現在発売日が曖昧なのは『愛人芝居』のみとなりましたが、この「おるごおる」も最初は不明でした。しかしながら丹念に昔の記事を追っていくと7月5日と判明。と同時に私がこの『今夜はちょっといい気分』にずっと真夏の夜のハイウェイと季節感を持ち続けていた理由も解けました。この記事タイトル<おるごおるガール伊藤咲子>はもちろんこのアルバムタイトルからつけられたものです。-新アルバム「おるごおる」で『今夜はちょっといい気分…』などと歌う20歳のサッコ 今が大人の変身の時だ-の一節も書かれています。

「おるごおる」には私にとってはの思い出があります。それはいつも悲しい出来事と背中合わせで思い出さなければならないのですが。そう言いつつ記憶も実に曖昧で、場所は間違いなくサッコちゃんの恵比寿のお店でしたが、時期は中里綴さんの悲しい出来事が88年の春のことなのでその頃のはず。しかしながら記憶としてはもう少し後だったような気がしてなりません。私はカウンターの端の席に座っていてカウンターの向こうでサッコちゃんは色々と準備をしていました。短い沈黙の後私がサッコちゃんに「ねぇサッコちゃん…」と声をかけると、振り向きながら「そうなの。私もびっくりしちゃった…」とサッコちゃんが言いました。ちょうどワイドショー等でかなりニュースになっていたのでそれだけで私の言いたいことはサッコちゃんに伝わりました。それから「おるごおる」の話になり、それまで守ってきたサッコちゃんの楽曲はどの曲も同じくらい好きで順位は決めないという主義が崩れてしまい、とうとうサッコちゃんに「おるごおる」がお気に入りのアルバムで『今夜はちょっといい気分』が特に大好きな歌なんだと言ってしまったのです。するとサッコちゃんは少し遠くを見つめたような瞳でうなずいて「あの歌は自分でもとってもじょうずに歌えたと思うわ」としみじみした感じでぽつりと言いました。それがとても印象的でその場面は今でも鮮明に瞼の裏に焼きついています。

パーティで飲んだ甘いシャンペンが今頃まわりはじめたわ お願いそんなに覗きこまないで…  私が高校1年生15歳の夏から28年来の愛聴盤です。まだ聴いたことのないという方は是非聴いてくださいね。

Photo_200歌詞カードには<今回初めて伊藤咲子さんのアルバム製作スタッフの一員に加えていただきました。そこで咲子さんを少女でもなく乙女でもなく一人の女性として見つめました。“素敵な女”になってほしい…  恋をして、想い、ときめき、笑い、悩みそして別れに涙を流してもそこから更に大きく美しく成長してほしい。私自身の願いと或る部分重ね合わせて詞を書き続けました。レコーディングに立ち会ってきて歌に限らずすべてに対して“彼女燃えてるナ”という感を強くしました。素顔の咲子さんにふれたのは初めてですがとても綺麗になってるし20才になったということで精神的にもひとつの大きな区切りを彼女自身つけているように思います。こんなことは私が文字で書き綴るより皆様が『寒い夏』に針を落とされた瞬間(とき)から感じてくださることでしょう。可愛いアイドルから大人のシンガーへの転換は難しいとよく言われますが咲子さんは今がちょうどその時期ではないかと思います。歌の上手さでは定評のある彼女のこと『ペガサス』など難しい曲も見事に歌いこなしてくれました。この若さでこれだけのスケールの大きな曲に負けない声量、情感を備えている歌手はそれこそ咲子さんの右に出る人はいないとすら思います。歌い方もずいぶん変わりました。『夢ごこち』前半では囁くように甘く、『今夜はちょっといい気分』ではボサノバのリズムに軽やかに乗って、『筋書き』とか『つぶやきあつめ』ではビブラートを抑え平気な風を装う女の哀しさを表現してくれました。デビュー当時から今日まで咲子さんを育てていらっしゃる渋谷森久プロデューサーはじめスタッフの方々のこのアルバムにかける情熱をひしひしと感じながら私も燃えて書きました。勿論詞だけでは歌は成り立ちません。全編素敵な曲をつけてアレンジしてくれた和泉常寛さんも同じ心境だと思います。さてレコード針が進んでいくうちに新しい咲子さんと出逢っていただけたでしょうか?歌手としてそして女としてこれからますます磨きぬかれて華やかに羽ばたかれることを咲子さんに期待して、私はここでペンを置きます。 中里 綴>とメッセージが載っています。

Yoshiさん、あ・り・が・と・う≧∇≦

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コメント

KAZUKOさんの文章を読むうちに、いつの間にか足元に置いてあるサッコさんのLP達の中から「おるごおる」を取り出していました。表と裏のジャケットを見直し、歌詞カードを取り出し・・・って。
「おるごおるガール」って名づけたセンスは、ちょっと・・・と思ったりもしましたが。
『つぶやきあつめ』(アルバムバージョン)好きの美咲(♂広島)でした。

美咲さん♪
カヴァーアルバムとライブ盤をのぞくとサッコのオリジナルアルバムは4枚と非常に少ないのですが、どれもコンセプトのしっかりしたアルバムに仕上がっているのが嬉しいところですね。
「私のカレンダー」「乙女のワルツ」「おるごおる」「slow motion」このアルバムたちは本当に宝物です☆

Yoshiさんのオフ会のピアノ演奏最高でした。ペガサスよかった~感動しました。
ペガサスの英語の歌詞を作ってみました。直訳英語になってしまい意訳がかなり難しいですね。
私は若葉のコンチェルトも相当良いと
思っています。それと秋晴れです。
英訳の歌詞はじっくり意訳を考えて
また機会が有れば見ていただきたいです。歌ってみるととんでもなく難しいです。
曲作りは・・・・・・・・。
ピアノやエレクトーンを駆使されているのか・・・素晴らしい
いいタイミングで指が奏でます。
Yoshiさん
そしてKAZUKOさんあきらさん
お宝をありがとうございました。

KAZUKOさん
幻の英文歌詞を考えてみました。
どんな意訳だったのか定かではありませんが、Soul song festival ではこんな感じの披露があったのかもしれません。

おるごーる orgel
~A MUSIC BOX~
How long・・・Such a midnight
It waits for impatiently......
It is likely...dream...to have seen
Loving....
Yearing each other
The chest is a way of the flame....
Your gentle face
It sweetly melts to the iris...
It loves........
On the tip of the hair
on the tip of the finger...
The mind can rot.
The desire of me who doesn't become a word....
Fertile tears tell it...
Drop of love that wets touching chest..
Catch and....

Even if... life...exhausted as it is
It is not regarettable and as for anything, it is not regarettable....
It doesn't part....
It also : to shadowy also in the dream.
I want to attach.
All pleaset sad of this world.
It is faced white pegeai and an aspect....
the dye....by you and two people from today.
Love is two person to the world where
even the flowing outskirts at star night glitter only now.......

はっちゃん☆
すごぉ~い!はっちゃんって何者?本当は日系アメリカン?(笑  日本語そして英語での『ペガサス』聴きたいよね、是非! デビュー当時『ひまわり娘』の英訳盤の話あったみたいですよ。そんなことが雑誌に書かれていました。

KAZUKOさ~ん♪

鹿内氏のようなわけにいかないですが
なんとかココまでこぎつけました。
ひまわり娘も英語タイトルが
Sun flowerとなっていますね。
英語だったらどんな曲になっていたのでしょうか。。。ちょっと想像つかないし・・・
元歌が英語だった可能性も無きにしも
あらずですね・・・シュキ氏と直に話してみたい気がします。
阿久先生の詩を英語にするのは簡単ですが本当の意味が解って貰えるか
意訳の取りかたが難しそうですね。
そんな私ですが・・・
韓国の友人に普通の韓国人と言っても判らないと良く言われます(苦笑)。

KAZUKOさん

機会があったら英語版ひまわり娘の意訳にチャレンジしてもいいでしょうか?
海外に行った時にカラオケで歌う時なんかに役立つかもですね。
かなり良いかもですよ♪
自分的には『おるごおる』の英語版、いつか聞いてみたいなあ~

はっちゃん♪
ぜひチャレンジしてください♪
私も韓国人に間違えられます(笑 でもヨンさまにはなれないな(爆

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