続・冬にあるべきもの
先日、町内の集まりで「消雪組合」という会合に行ってきました。「消雪組合」とは雪を解か す融雪装置を使用している近所の方々の組合の事で、毎年この件で会合 を行っています。うちの自宅前の道路は狭いので、その融雪装置を使用しない事には山のように雪が積もってしまい大変です。車も通れない状態になってしまいます。
私が小さい頃はどこの地域でもこのような装置が当然なくて、ただ道端に雪を放り投げ、端に寄せていたものです。しかし、昭和48年に未曾有の大雪に襲われて、積雪が3メートル(もっと多かったかもしれません)を超え、屋根に達するまでになりまし た。私も実家前に積もった雪に階段を作り、そこを使って玄関の出入りをした覚えがあります。そして遂に自衛隊が出動する事となり、市内のあちこちで自衛隊員がブルやショベルを使って除雪をする光景が見られました。この時の大雪を‘よんぱち豪雪被害’といって後々語り継がれる年になりました。昨年の大雪よりもこの当時の方が積雪があったように思います。
実家の父は、この時の模様を当時としては珍しい8ミリ映像(音無し)で撮っていて、数年前に地元のテレビ局へ送り、その時代の大雪コーナーとしてローカルニュースで流された事があります。アナウンサーが「大変貴重な映像を送っていただきました。雪の被害による初の自衛隊出動でした。この時の被害で、○○橋の川が半分近く雪で埋まり川が見えなかったそうです」と放送されました。この映像を見ると、もちろん現在のような融雪装置がなく近所の人達が総出で汗をかきながら重いショベルで雪寄せ(雪かき)をしていた映像が流れ懐かしく感じました。同時に、当時は必死だったんだと近所の大人たちの大変さが伝わってくるようでした。この年の豪雪被害から、だんだんと雪に対しての対策が自治体で真剣に検討され、現在に至るまでにずいぶんと改善されてきたと思います。
その「消雪組合」に、去年、うちが当番に選ばれてしまいました。少人数の会合ですが、私は初めての参加で一番年下ですので近所のベテラン奥様たちに聞きながら進めなければなりません。何かつまんで食べる物の買出しをしたり、集合場所の準備をしにいったり、終わった後も後片付けをしたりで帰りは午後9時頃になりました。
しかし、その帰りには「消雪組合」初参加のお蔭でこちらの地域ではめったに見る機会が少ない『冬の星』を見る事が出来ました。星を見られるのは次の日天気がいい証拠ですね。いくら暖冬とはいえ、厳冬のこの地方では、冬の星空を見られるのは珍しいくらいです。当日は暖かく、気候条件も味方してくれたと思います。例年に比べれば、全然雪が少なく、嬉しいような物足りないような不気味なようなさまざまな感情が入り混じった年ですが、「消雪組合」の恩恵だと考える事にしておきます(笑)
※本当はもっとたくさん星がありました。写真はなかなか思うように撮れずに写した中で、左側にぽつんと二つ写っているのがおわかりでしょうか!?飛行機かな、それともただピントがずれて撮れただけかな?と思いましたが、‘流れ星’と幻想的に考える事にしましょう☆☆☆
ちょっと肌寒かったけど、真冬に顔を覗かせた星たちは、私達を暖かく見守り笑っているように感じました。
※上記の4枚の写真が去年の物で、下記4枚は3日ほど前に写した物です。
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