女の歌

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ディスコグラフィー(アルバム)

  • <small>木枯しの二人 伊藤咲子  歌謡デラックス</small>
    アルバムのディスコグラフィー。すべてサッコ本人のコメント付きです。

<big><b>ディスコグラフィー(シングル)</b></big>

  • <small>(番外)セブンイレブンファミリーソング「友達になろう」(非売品)</small>
    シングルのディスコグラフィー。すべてサッコ本人のコメント付きです。

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2006年11月

ちょっと一言 「紅白」

きのう、紅白の出場歌手が発表されましたが、全然知らない若い人ばかり。私が年をとったせいはあるでしょうが、納得いかない気分です。

もっと歌の上手い歌手はたくさんいるはずです。我等がサッコとかヒロリン(岩崎宏美)にも、もちろん出場してもらいたいです。ユーミン、サザン、えいちゃんにもふられてちょっとがっかり。

ある方達の意見で、演歌紅白、J-POP紅白とか、年代別、ベストテン形式なんかもいいのでは?といっていました。番組を2~3日くらいかけて小刻みにやってもいいし、どうしても12/31にこだわるんだったら1日いっぱいかけて、時間を延長してやってもいいと思うんですが。。。こういう形式だったら私も見たい。かなりめちゃくちゃな考えかも・・・でも面白そうっす。

元オフコース 大間ジローさん来る

私の市内の教育委員会では、これまでの学習活動や、学校行事をより充実させたり、新たな教育活動を企画・実施したりして、一層、魅力的な学校づくりができるよう、各校に対し事業にかかわる経費について予算的に支援する事業を展開しているところなのだそうです。この事業は、「トライアルサポート事業」と呼ばれているそうです。

息子が通っている小学校では、各学年に取り組みについて希望を募ったところ、5年部が立候補し企画した学習構想がトライアルサポート事業の対象となり、活動が進められているところだそうです。

その概念を大筋で紹介しますと

○「最高学年へ向かって」と題した単元において来年度の学年歌づくりのために、いろいろな音楽に慣れ親しむ活動を大切にし、プロの音楽家によるトーク&ライブで生まれた感動を学年歌づくりの活動に生かしたいと考えました。そこで、プロの音楽家として「元オフコースのメンバー」で「秋田県出身である」大間ジローさんと交渉を進め、12月1日(金)に当校で音楽会が開かれることになりました。

となっています。その後は、歌詞を考えたり、メロディを作ったりしながら自分たちの学年歌が出来上がっていきます。途中、プロの大間さんのアドバイスをいただきながらその完成度を目指します。こんな学習構想です。

県内の、それも市内で事件が起こった後だけに、このような子供も保護者も楽しみながら学習していける事業は大変有意義で、魅力的な活動だと思います。

息子の後輩の5年部の教育活動ですが、他の学年の保護者ももちろん行けるので、楽しみにしています。(内心すごく子供達よりうきうきしているかもしれません)

9月29日(金)の「カバーアルバム」でも記した‘言葉にできない’や、‘眠れぬ夜’が聞けるか今から楽しみです。後でその時の様子をお伝えしたいと思います。

マイベストソング①-Ⅵ<紅い花>

ずいぶん好き勝手なショートストーリーを考えました。本当は、彼氏を、女の子とつきあい上手なプレーボーイにしようと思ったんですが、サッコを思い浮かべてのイメージだったので、そんな鼻持ちならない男性にはしたくなかったので、やや優柔不断で、心優しい男性に設定してみました。

このストーリーのように、男性は○○が一番好きなのは変わらない。実はバスケの後輩女子とは女子から好きだと打ち明けられていた。それで1度でいいからつきあってと言われ、人がいい彼は1度だけと言いつきあった。また今度と言われ一旦は断ったが2,3度ほどバスケの試合や、買い物などにもつきあった。それがあのそわそわした落ち着かない態度に表れた。

一方で彼の母親には彼女の事を伝えていた。1度だけ、彼女を家へ連れてきた事がある。彼女の事はまあまあいい子だなと母親も気に入ってくれた。その裏で、彼氏の兄の嫁とはうまくいっていなかった。近くへ引っ越してくるといっても嫁とは顔を合わすのも面白くない。それで可愛い次男の彼にはいつまでもそばに居てもらいたい。なにもあなたが出ていかなくても・・と言い、待ち合わせていた日に駅へ向かおうとする彼を泣きながら引き止めてしまった。心優しく母親思いの彼なので、最近痩せてきた母親をひとり残し、駅へ向かうわけにはいかなかった。

ある意味、最後はプライドを傷つけられた、許せない。でも恨めない。あなたが好きなのは変わらない、という心情をうったえた二人の心のすれ違いの、悲劇のストーリーが私の頭には浮かびました。

曲の方は、たんたんとしたイントロの出だしから、段々と盛り上がっていき1番の‘私は泣かない もう大丈夫’の最後の‘’と2番の‘私は泣かない 涙じゃないわの最後の‘’の部分はもう、サッコの歌の真骨頂を表していると思います。

特に2番の方が私は好きです。へんな表現ですが、軍隊の方達が歌う軍歌に合ってるように思います。思わず「起立、礼」とやってしまいたくなってしまいます。「青い鳥逃げても」の最後の‘もう泣かないわ’もサッコご本人が、キーが高いとディスコグラフィーで語ってます。この‘’もぐっときますが、私は「紅い花」の方が数段ビビッときて何度聞いても痺れてしまいます。

サッコのレコードのB面は、どれをA面に持ってきてもおかしくないと皆さんも言われてますが、私ももちろんそう思います。特にこの「紅い花」は、個人的に、最もA面にしてもらいたい曲だと思います。   

マイベストソング <紅い花>
終わり

マイベストソング①-Ⅴ<紅い花>

それから数週間が過ぎ、約束の日はやってきました。日曜日の午後、某駅で待ち合わせした二人でした。約束の時間がきてもまだ彼は来ません。それから数分、数十分、そして1時間が過ぎました。それでも彼はやってきません。携帯電話もなかった頃の時代と想定し、公衆電話で彼の家へ電話しましたが、何度かけても誰もでません。そしてまた待ってみようと思い、それからさらに1時間が過ぎました。そこで彼女は‘はっ’と気づきました。彼はやってこないんじゃないか・・・

その頃、彼の家ではひと騒動起きていました。家を出るという母親が反対し、「何もうちから出なくてもいいでしょ。あの子はわるい子じゃないけど、あなたが行く事はやめて。一緒に住むなんてまだ早すぎるわ」彼は「でも彼女と約束したんだ、おふくろ許してくれ」そう言いながら家を出ようとする彼の手を引っ張って、ひざまずきながらすすり泣く母親。そんな母親を見ながら彼はもうなすすべがありませんでした。「許してくれ○○」

そんな彼の事情も知らず、裏切られたと思った彼女。優しくて、好きで好きでたまらなかった彼だけど、最後に大きく裏切られてしまった。優柔不断なあの人だけど、こんな事になるなんて、思ってもみなかった。ホームの前で泣く彼女。そこで見つけた紅い花。

♪はげしい雨にうたれて私は立ちつくす。
あなたが来ない 乗りかえ駅の
ホームに咲いてる 紅い花。♪

そこで流れ落ちる涙。でも、でも・・・
本当は泣きたい。もっと泣きじゃくりたい。でも

♪私は泣かない ふるえているだけ 
私は泣かない もう大丈夫♪

つづく

マイベストソング①-Ⅳ <紅い花>

A子「ねぇ、○○、3、4日前に彼氏が他の子を連れて歩いていたわよ。」もしや、と思い続けていた出来事が、A子の言葉で真実味を帯びてきたのです。それから会う日を約束していた日になって彼女は問い詰めてみました。すると彼は取り乱して言うのです。

彼「ち、違うよあの子は高校時代の後輩だよ。たまたま街で会ってバスケの試合を見たかったっていうもんだから・・その後にお茶でも行こうって。ただそれだけだよ」
彼女「本当?」
彼「ああ、本当さ、俺が好きなのは○○だけだよ」。

バスケ部に所属していた彼は、社会人のバスケットの試合が好きでちょこちょこ見に行ってましたが、偶然2歳年下の女子バスケの後輩とばったり出会い、そこで話が弾んで今度また行こうと約束したというのです。そう言われ、その場はそれで収まりました。その後,二人のつきあいはそのまま続きました。たまには早く帰ろうと言い出す彼でしたが、「ごめん、おふくろが風邪で寝込んでるんだ。早く帰って夕食の手伝いくらい手伝わなくちゃな」といいながら、数年前に父親を病気で亡くし、兄と二人の男兄弟の彼は、母親思いを垣間見せる男性でした。彼女は「優しい彼の事だから、家族思いなんだわ。ちょっと妬けるけどね」と、はっきりしないところもあるけど、優しくて、素敵なあの人だから、これぐらいなんともないわ、と思っていました。

そんなある日、彼から突然言われました。
彼「なぁ、○○、家を出ないか!そこで一緒に暮らさないか?」と。突然の言葉に驚いた彼女でしたが、それは喜びの表情へ変わり、涙ぐんでしまいました。
彼「どうした?なぜ泣くんだ」
彼女「ごめんなさい、嬉しくって」
彼の話だと、前々から家を出たかったという事。うちを出て、独立して所帯を持ってる兄が、最近近所に家を新築し、もうすぐ引っ越してくるという事。父親を亡くし、いままで母を支えてきたが、兄が近くに来るというので決心したというのです。そんな彼の言葉を聞きながら、嬉しさのあまり、彼の胸に顔を埋めて泣き続ける彼女でした。抱き合う二人。明るい未来がやってくる、とその時はお互いを信じあった二人でした。

マイベストソング①-Ⅲ <紅い花>

例えばイメージとして、顔はまあまあイケメンで,しょうゆ顔とバター顔をミックスしたような目元が涼しいすらりとした長身の彼。母性本能をくすぐられるような、ちょっとかまってあげたくなるような憎めないあの人。そんな男性が浮かびます。でもそういう男性って、裏をかえせば優柔不断ではっきりと物事を決められないタイプで、家へ帰ればややマザコン気味といえるかもしれませんね。

ある日の事。

彼女「ねえ、今夜は晩御飯食べていくっていったけどどこにするの?」
彼「・・・それがちょっと・・・」
彼女「ちょっとって何?」
彼「う、うん、今日は用事ができちゃったんだ」
彼女「えっ、でも今日は、いい店へ連れて行ってくれるって約束したじゃない!」
彼「それが駄目になったんだ。ごめん。今度行こうよ」
彼女「・・そう、わかったわ。用事があるなら仕方ないわね」
彼「わるい、○○、好きだよ」
と言いながら軽いキスを交わし、軽く手をあげてそそくさと帰る彼氏。

そんな彼を見ながら、何か釈然としないものを感じながらも手を振り返し、ぎこちない微笑みを浮かべる彼女でした。そういえばいつかも、似たような事があったわ。二人で買い物を楽しんでいた途中、ふっと何かを思い出したように急に帰ろうと言いだしたっけ。

幾日が過ぎ、ある日の事。高校時代からの友人A子からショックな事を言われました。

マイベストソング①-Ⅱ <紅い花>

乙女のワルツ」が、片思いの大失恋だとすると「紅い花」は、つきあっていた彼から振られての悲劇のストーリーであるといえるでしょう。駆け落ち同然で、駅で落ち合い、どこか遠くへ行こうと約束していた彼だったが、その彼は時間が過ぎても現われない。どうしたのかしら、何かあったのかしらと考えながら、時間が過ぎていく。そこで彼女は、はっと気づいた。<これは裏切られたんだ。そんなばかな・・・>そこで感じる女心が唄われています。 

♪胸までしみる はげしい雨に
うたれて私は 立ちつくす
あなたが来ない 乗りかえ駅の
ホームに咲いてる 紅い花
私は泣かない ふるえているだけ 
私は泣かない もう大丈夫♪

ここまでの詩では、“泣きたくても泣かないわ、泣いてたまるもんですか、今は雨にうたれて寒いだけ”と悔しさと悲しさで、ある意味、負け惜しみの言葉を心の中でつぶやいているように感じます。次に

♪今にも折れて 流されそうな
私に似ている 紅い花
あきらめましょう あなたのことは
やっぱりうそつく 人だった♪

ここまでは、駅のホームに咲いている紅い花、この花は細く、か弱げで、雨に打たれて今にも折れて飛んでいってしまいそうだ。まるで今の私のようだという心情を表しているのだと思いますが、私がイメージしたのはフリージア。特に花に詳しいわけではありませんが、ふわっと頭に思い浮かびました。ちなみに花言葉は‘期待、感受性、純潔、あこがれ、慈愛、無邪気’などだそうです。松田聖子さんの「風たちぬ」でもでてきますね。

次回続きます。

マイベストソング① <紅い花>

美咲さんの、「美咲日記」でひとつサッコネタのきっかけを作りました。というより、まるよしさんのブログ「まるよし講読」の詳細な曲の解釈や、KAZUちんの「KAZUKOの部屋」のマニアックな専門的な要点をまとめた『・的解題』(・の部分はお二人とも字が違うので)シリーズが素晴らしいもので、私がお二人のように曲を述懐できるか不安でした。

しかし、いつかはやってみたいと思っていました。お二人のように教育者ではありませんし、専門的な意見は述べられませんが、自分の領域で上手い表現はできるかどうかわかりませんが、‘解題’ではなく「サッコマイベストソング」として思いを記してみようと思います。

まずは「美咲日記」で、美咲さんが挙げていた「紅い花」から。

よくサッコソングは「乙女のワルツ」で代表されるように、究極の失恋ソングが頭に浮かぶと思います。これもその作品なのですが、「乙女のワルツ」のB面なので、考えてみれば、似たような雰囲気かと思えばそうともいえないと思います。‘乙女のワルツ’の方は、好きでたまらなかったあの人に、何も言えないままに時間ばかり過ぎていき、彼は他の女性と知らないあいだにつきあっていた。そしてその彼は、何らかの事情で、その彼女を連れて遠い町へ引っ越して往ってしまった。というストーリーです。

考えてみれば、淡い初恋に近い恋心を唄ったものですね。失恋には違いないですが、まだ正式におつきあいしてたわけでなく、ただそばに居れるだけでいい、見ているだけでも満足。でもできるなら打ち明けてしまいたい・・・そんな勇気もないままに時間が過ぎ、破れ去ってしまった一方的失恋といえるのではないでしょうか。

それに対して‘紅い花は好きだった彼との<別れ>を激しく嘆き悲しんだ感情的な悲哀だと思うのです。 

次回続きます。
※カラーを付けてみました。